必読!おすすめビジネス書のご紹介

ビジネス書、何を読むべきか悩みますよね。ランキング上位を買ってみても、案外学びにならなかったり。そんな思いから、おすすめの本の概要を書くことにしました。外資系戦略コンサルなどで勤務した私が、おすすめの本をご紹介します!参考になれば幸いです!

世界は感情で動く(マッテオ・モッテルリーニ)

行動経済学からみる脳のトラップを具体事例を豊富に含んでまとめてある本です。ダニエル・カーネマン等、他人の研究の引用が多く既視感がある事例も多いですが、ストーリー調で読みやすいです。
行動経済学ってどういうものだろう?という方、おすすめです。
 

世界は感情で動く――行動経済学からみる脳のトラップ

まとめ

人間の脳は、細かな情報をあえて切り捨てることで省エネをしている。
赤外線が見えない、というわかりやすい事例に加え、「バスケットゲームをしている集団をゴリラが横切っても気づかない」のように自分が集中してみている対象以外は視野に入っていても認識しない、など多くの事例がありますが、人間はあえて不要な情報を認識しないことで脳の処理を省エネしています。
 
 
数字を直感だけで判断すると見誤まる。ある情報を構成する条件付き確率を逆さまにしないように注意しよう。
「ある病気についての検査では、5%の確率で間違いの陽性が出る。(間違いの陰性はゼロ)この病気は1000人に1人の割合で発生するが、病気の疑いがあるかどうかとは関係なく、たまたま検査を受けた人たちがいた。ある人の結果が「陽性」と出た場合、このひとが実際にその病気を持つ可能性はどれほどか?」
直感で95%と答えるのは間違いである。正解は2%と極めて低い。
例えば、病院に来たひとが1000人いたとする。その病気にかかるひとは1000人に1人なので、かかっている人は1人であると計算でき、検査をすれば陽性と出るだろう。残りは999人だが、その人達全員を検査したとすると、内50人(5%)は病気ではないのに陽性と出るはずだ。
つまり、「陽性判定の人の内、本当にその病気の人」=病気の人/陽性の人=1人/51人=2%となるのである。

まさにコロナのPCR検査も同じことが言えます。全員に検査を!という某大統領の発言に対して、衛生学教授たちが反対していましたがそれはこういうことですね。

 

 
 
イメージが直感を左右する
「子供の友達が家にピストルを持っていることを知ったときと、子供の友達の家の庭にプールが有るのを知ったときでは、どちらのほうが安心していられますか?」
思い込みでは銃と答える人が多い。しかし、アメリカでは10歳以下の子どもの内、毎年550人が溺死し、銃弾で死ぬのは175人である。そうすると、プールの方を恐れるべきかもしれない。 
飛行機事故よりも自動車事故の方を恐れるべきである、というのと同じですね。メディアの影響もあり、実際の危険度と、危険度の印象がずれているものはありますが、感情に流されすぎないようにしたいです。とはいえ、難しいですが...
 
 
 
すみません、、今回は事例を省きすぎてしまいました。ショートストーリーが多い本です。
ぜひ、ご一読をおすすめします!