伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田ズーニー)
今回は、こちらの本の要約抜粋です。(具体例をバッサリ切ってしまったため、かなり短めです...)
文章を書く、というもの不思議と学校では教わらないんですよね。米国の授業でWritingというのを見たことありますが、日本では国語=小説読んだり、音読したり、みたいなのが記憶にあります。
でも、日々文章を書くのでもちろんいい文章を書けるに越したことはない、と。その観点で読むと当たり前ですが実践しないと、と思ったので投稿します。
いい文章イコール豊かな表現、ではない。
小説を題材にした国語教育のアンカー効果なのか、いい文章を書く、を、表現力豊かに書く、と誤解する人が多い。この思い込みを直すのはそう簡単ではない。
もちろん、そういう場合もあるが、それは文章の、ゴール次第だ。その文章は、最終的に誰に読まれ、どうなることを目指すのか、に着目すると、驚くほどいろいろなことが見えてくる。
想いを伝えるラブレターなのか、合格を目指す小論文なのか、会社に許可をもらうための決裁文書なのか。
それはつまり、機能する文章が、いい文章、ということである。
目的をわかりやすく理解するには、読んだ人からどんな声を聞きたいかをイメージする。
例えば、後輩に仕事のやり方を伝える時でも、
- とてもわかりやすかった!
- 大変責任を感じ、身が引き締まりました!
- 面白そうで、興味が持てました!
- 各工程の意味を理解し、やる意義を納得しました!
どれを目指すか、により、目指す文章の書き方は大きく異なる。
文章は論点を意識して書き、読む
文章を書く時、どういう論点展開なのか、を意識する。文書そのものを見ると論点、構成のずれに気付きにくい。
そこで、段落ごとの論点を書き出してみる。論点は疑問形にするとわかりやすい。なぜ、この段落が存在するか、を、この段落はなんの論点を論ずるために存在するのか、という観点で見る。
解釈は相手次第。
同じ文章を書いても、相手の背景知識、状況、足元気を取られていること、に応じて受け取られ方は大きく変わる。
読み手によってどう乱反射してしまうのか、予想外の作用まで想像する。
その際、
- 相手に理解してもらえるか?
- 相手は興味を持つ内容か?
- 相手はこれを読むとどんな意味やメリットがあるか?
- 相手はどんな人か?
- 相手は今、どんな状況か?
- これを読んで、相手はどんな気持ちになるか?
相手な立場に立って、これらを想像する。
注意するのは、相手と自分の関係性
毎日テレビで見ている有名人のことを、自分はよく知っているし、親近感もある。一方、もちろん有名人は自分のことを知らない。
勘違いしていきなりなれなれしく接すると、違和感をもたれてしまう。
これは極端な例だが、似たようなことがよく起きる。一度冷静に相手は自分との関係性をどう捉えているか、考えておきたい。
お詫びをするときは、徹底的に。言い訳なく。
謝るとき、遠回しに自分を守ったり、別の要件も入れて濁したり、軽々しく見えるように書いたりすると、かえって逆効果。
お詫びテンプレートはこのような流れ。
謝る
→相手からこの事象を見て、具体的にどんな迷惑を被ったか書く
→罪を積極的に認める。主語は私。
→原因を追求する。自分が至らなかったから、という系の理由だけに絞って簡潔に。
→将来に向けた修正。具体で、行動ベースで。
→どう償うか。金銭だけではなく、創意工夫を。
出典:
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